基本的な配色技法
①ベースカラーとアソートカラー
表現したいイメージの中心となる色で、配色全体の土台となる色をベースカラー(基調色)
最も大きい面積を占め、全体の背景色(地色)となりやすく、全体の色調のなかでは最も抑えた色の場合が多い
ベースカラーに次いで広い面積を占める色で、イメージを豊かにする色をアソートカラー(配合色)
②アクセントカラー
強調色のことをアクセントカラーと言う。
明度差を比較的大きく取ったり、色相を対照的に選んだりすることで明確な効果が得られる。彩度は相対的に高くするのが原則。少なくとも周囲の色と同等以上であることが必要。
③セパレーションカラー
セパレーション→分離、引き離しという意味。
隣合う色どうしが非常に似通ってるために、不明瞭で曖昧な印象を与える場合に1色挿入することにより、調和をはかる
補助的な役割
用いられる色は無彩色、低彩度色。
明度差を大きく取りすぎるとその色自体がめだってしまうこともあり、注意が必要。
④ドミナント配色
ドミナント→支配的な、優勢な、最も有力な
全体的な統一感をはかる配色技法。
例えば、夕焼けの背景では全体にフィルターがかかったような効果が生まれ、個々の色は共通の要素により統一感が生じる。これをドミナント効果と言う。
・色相のドミナント配色
赤み、黄み、青みなどあるひとつの支配的な色相に全体を揃えて統一感を与える
・トーンのドミナント配色
色相のドミナント配色と同様に、多色配色に統一感を与えるために配色全体のトーンを統一することによって、全体に共通性をもたらす配色方法。
・グラデーション
グラデーション→徐々に変化すること、段階的変化、ぼかし、濃淡法
3色以上の多色配色に秩序を与える、とてもよく知られている配色技法。
グラデーション配色を色の属性別に分類すると
・色相のグラデーション
・明度のグラデーション
・彩度のグラデーション
・トーンのグラデーション
の4通りになる。